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Artist's commentary
せつぶん
きょう、ぼくのいえに、おにがやってきました。
おにはおおきなこえをあげながら、ぼくのいえのなかにはいってきてしまいました。
ぼくはこわくて逃げまわっていましたが、鬼が部屋の中に入ってきたのを確認すると、部屋の入り口に隠し持っていた柊鰯を掲げた。これでもう鬼はこの部屋、いや結界の中から出る事はできない。代々鬼の封印を生業としてきた僕の家に伝わる方法で清めた豆を2,3度ぶつけてやると、鬼はあっけなく降参した。剛毛に覆われた体躯は今や注連縄に使っていた縄できつく縛り上げられ、所々に血管を浮きあがらせている。鬼は筋肉を膨らませ何とかその拘束から逃れようとしているが無駄な努力なのは明らかである。ついに観念したのか、はたまた猿芝居なのか鬼は目に涙を浮かべ、鼻汁を垂らしながら無様な姿で助けを請うている。さてこのままこいつを浄化するのは造作もない事だが、それではやはり面白くない。
さて、この汗に光る鬼の身体を、どうやって弄んでやろうか。
――
ああっ長文打ち込んでたらまた日付が変わってた!